防災の日特集:命と健康を守る「常備薬」の備え、職場でもご家庭でも万全ですか? 2025/08/28 9月1日の防災の日が近づいてきました。地震、台風、集中豪雨など、予測不能な自然災害は、いつ私たちの生活を脅かすかわかりません。非常食や水、懐中電灯、持ち出し袋といった準備は多くの人が意識していますが、実はもう一つ、私たち自身の「命と健康」を守るために極めて重要な備えがあります。 それが、もしもの時に私たちの体調を支える「常備薬」です。 もしもの安心を!配置薬サービスの詳細を見る 配置薬のご相談・資料請求フォームはこちら ご家庭だけでなく、一日の多くの時間を過ごす職場での備えも非常に重要です。 この記事では、災害時における常備薬の必要性と、労働安全衛生の観点から事業者に求められる常備薬の設置義務についても触れながら、効果的な備蓄方法をご紹介します。 なぜ災害時に常備薬が必要なのか? 職場での備えも忘れずに:事業者の常備薬設置義務 常備薬リストを作ってみよう 常備薬の備蓄のポイントと注意点 常備薬の備えは「命を守る備え」:配置薬で日々の安心を なぜ災害時に常備薬が必要なのか? 災害が発生すると、通常の医療体制は大きく混乱します。病院が被災したり、交通網が寸断されたりして、医療機関へのアクセスが困難になることが想定されます。また、避難所生活では、不慣れな環境、衛生状態の悪化、集団生活による感染リスクの増加など、体調を崩しやすい要素が多々あります。 このような状況で常備薬が果たす役割は計り知れません。 持病の悪化防止 高血圧、糖尿病、心臓病、喘息など、継続的な服薬が必要な持病を持つ方にとって、薬が途切れることは命に関わります。災害時でも日頃と同じ治療を継続できるよう、十分な薬の備蓄が不可欠です。 体調不良への迅速な対応 避難生活のストレスや疲労から、頭痛、発熱、胃腸の不調などを訴える人が増えます。市販の解熱鎮痛剤、胃腸薬、風邪薬などがあれば、症状の悪化を防ぎ、二次的な健康被害を最小限に抑えることができます。 怪我や傷の応急処置 災害時には、予期せぬ怪我も多発します。消毒薬、絆創膏、ガーゼ、包帯などがあれば、小さな傷でもすぐに手当てができ、感染症の予防にもつながります。 災害時の常備薬 なにが必要? 常備薬のご相談 お気軽にどうぞ 職場での備えも忘れずに:事業者の常備薬設置義務 ご家庭の備えと並行して、私たちが日中を過ごす職場での常備薬の備えも非常に重要です。実は、労働安全衛生の観点から、事業者は労働者の安全と健康を守るため、一定の義務を負っています。 労働安全衛生規則第605条では、「事業者は、負傷し、又は疾病にかかった労働者の応急手当をするため、必要な材料及び薬剤を常備し、その所在場所及び使用方法を周知させなければならない」と定められています。これは、規模の大小にかかわらず、すべての事業所に適用されます。 設置場所を明確にし、従業員全員が知っている状態にすること、そして使用期限の管理も事業者の責任です。 災害時はもちろんのこと、日常的な職場の事故や急病時にも、これらの備えが従業員の命と健康を守ることに直結します。 ✅常備薬リストを作ってみよう いざという時のために、ご家庭と職場の両方で備えておきたい常備薬のリストをご紹介します。以下のチェックリストを参考に、ご自身の状況や職場の特性に合わせてリストを作成・見直しましょう。 【無料配布中】常備薬 備蓄チェックリスト スプレッドシート 💊必須の薬(ご自身の状況に合わせて) 持病の薬 医師から処方されている薬は、最低でも3日~1週間分は多めに備蓄しておきましょう。「お薬手帳」のコピーも忘れずに。 鎮痛・解熱剤 頭痛や発熱、生理痛などに備えて。 胃腸薬・お腹の薬 避難生活での食事の変化やストレスによる胃腸の不調に。食中毒の疑いがあるときは、下し止めの使用は控えましょう。 風邪薬 のどの痛みや咳、鼻水に。 🩹あると安心な薬・アイテム 消毒薬・絆創膏・ガーゼ・包帯・テープ 擦り傷、切り傷、ねんざなどに 目薬・人口涙液 目に異物が入った時や乾燥対策に アレルギー薬・鼻炎薬 アレルギー体質の方は、症状を抑える薬を。(持病とあわせて、周囲の方にご自身のアレルギーを把握してもらうと安心です) 経口補水液 発汗がはげしくなる作業時や下痢、発熱などによる脱水症の予防に 体温計 体調管理、異常に早く気が付くために ハサミ、ピンセット 応急処置に必要となる小物。 【お役立ちリンク】🔗【防災特集】災害に事前に備える(政府広報オンライン)医薬品以外にも備えておきたい備蓄用品や、いざという時の行動ガイドラインを分かりやすく説明しています。 🔗「医薬品の幼・小児の服用について」(東京都薬剤師会)小さいお子様の服薬についてのQ&A集です。避難時などお医者さんへ相談できない状況に備えて、読んでおくとよいでしょう。 常備薬の備蓄のポイントと注意点 ただ薬を揃えるだけでなく、効果的な備蓄と管理にはいくつかのポイントがあります。これはご家庭でも職場でも共通して実践できることです。 1.「ローリングストック法」で管理する 日常的に使っている薬を少し多めに購入しておき、古いものから使って、使った分だけ買い足す方法です。これにより、常に使用期限内の薬が手元にある状態を保てます。 2.使用期限を定期的に確認する 備蓄している薬の使用期限を月に一度は確認し、期限が切れる前に交換しましょう。特に処方薬は、医師や薬剤師に相談しながら管理してください。 3.アレルギーや持病を家族や職場で共有する もしもの時に備え、家族全員、または職場内で(プライバシーに配慮しつつ)誰にどんなアレルギーや持病があるか、緊急連絡先などを把握しておくことが大切です。 4.常備薬リストと「お薬手帳」のコピーを非常用持ち出し袋に入れる 災害発生時に慌てないよう、すぐに持ち出せる場所にまとめて置いておきましょう。職場では救急箱の場所を周知徹底しましょう。 5.湿気や直射日光を避けて保管する 薬は品質を保つため、適切な環境で保管することが重要です。 常備薬の備えは「命を守る備え」:配置薬で日々の安心を ご家庭と職場の常備薬、きちんと管理できていますか? ここまで、常備薬の重要性について解説してきましたが、「たくさんの薬を揃えて、使用期限を管理するのは大変そう…」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。特に、忙しい日々の中で全ての薬を完璧に管理し続けるのは、容易なことではありませんよね。 そこで、手軽に、そして確実に常備薬の備えを充実させる方法として、【配置薬(置き薬)】の活用をご提案します。 配置薬は、専門の担当者が定期的にお客様宅や事業所を訪問し、必要な薬を補充・交換してくれるサービスです。使った分だけ支払うシステムなので、無駄がなく、常に新しい薬が手元にある状態を維持できます。 特に災害時においては、以下のようなメリットがあります。 使用期限の管理不要:専門業者が管理してくれるため、ご自身で期限を気にする手間が省けます。 必要な薬が常に手元に:常備薬を切らす心配がなく、もしもの時に慌てることなく対応できます。 緊急時の相談相手:担当者に健康の相談ができるため、いざという時の心強い存在にもなります。 「自分で管理するのはちょっと不安」「もっと手軽に備えたい」とお考えの方は、ぜひ配置薬の導入をご検討ください。 「配置薬」で安心をプラス:手間なく常備薬を管理する賢い選択 防災対策は、特別なことではなく、日々の暮らしや仕事の安全を守るための継続的な取り組みです。9月1日の防災の日をきっかけに、ご家庭、そして職場の常備薬の備えを今一度見直してみませんか。 「自分で管理するのは難しい」「手軽にきちんと備えたい」とお考えなら、配置薬サービスがあなたの強い味方になります。三洋薬品HBCの配置薬なら、常備薬セットが24時間無料レンタル、お薬の在庫管理から期限の管理まですべてお任せいただけます。 かかりつけの置き薬屋さんがサポートしてくれる安心感を、ぜひ手に入れてください。小さな備えが、いざという時のあなた自身と大切な人々、そして社会全体の大きな安心につながります。 Facebook Instagram X-twitter Line
【古くて新しい⁉】後払いで便利・『三方よし』の置き薬についてご紹介! 2025/07/07 今回は、弊社の祖業「置き薬」の歴史とお薬について、ご紹介していきたいと思います。世間ではあまり知られていなくても、じつはと~っても深い歴史をもつ薬も出てきます。 ぜひ、ご覧ください。 そもそも、置き薬って何だい? 「急に腹痛や発熱で出歩くこともできない」「体調が悪いけれど、今日は休めない」ーーそんなときに限って、いざ家や職場に薬が置いてない… という経験ございませんか? でも、いつ使うかも分からない薬をいつもストックしておくのは無駄じゃない?と考えてしまうのも確か。 この相反する2つの悩みを解決してくれるのが、そう【置き薬】です。 置き薬は、使うまではお金をいただかない、完全後払い型の利用システムです。 いつもお手元に、支払いなしでお薬を置いておけるので「買い物にも行けない」「病院も開いてない」という事態でも、安心して処置できます。 常備薬があるだけで「なんとか今日一日を乗り切れた」という場面は少なくありません。こうした「すぐそこにある安心」は、生活や職場の心理的安全性にもつながります。 「先に使って、後で支払う」―“先用後理”の仕組み― 置き薬の誕生をささえた「四大売薬」の地 置き薬の歴史は江戸時代までさかのぼります。 置き薬の商業文化は、『反魂丹』で有名な越中(現在の富山辺り)をはじめ、『三光丸』の大和地方(現在の奈良辺り)、『感應丸』の近江(現在の滋賀辺り)、『奇応丸』の田代(現在の佐賀辺り)の『四大売薬』の地から全国に広まりました。 当時の売薬さん(置き薬を営んでいた行商人)は、農業を兼業としていることが多く、各地域で見聞した農業の技術やトレンドを得意先に紹介する、というカルチャー・情報を発信する役割も果たしていたそうです。 「三方よし」と「CSV」に通じる配置薬の理念 なぜ、置き薬が全国に広まったかというと、そのビジネスモデルが徹頭徹尾【先用後利】であったためと言われています。 「先用後利」とは、文字通り『お客様が先に用いて、後から利益を得ること』ですが、これは近江商人の商魂【三方よし】の理念にも通じる、「お客様の役に立つことこそ、社会の役に立つ、そうして初めて自身の利益になる」という考えにも基づいています。 さらにこの仕組みは、現代の経営理念として注目される「CSV(共通価値の創造)」にも重なります。単なる売上追求ではなく、健康・安心・地域貢献といった社会価値と、企業としての持続可能性を両立させるビジネスモデル――それがまさに、私たちが大切にしてきた配置薬のあり方です。 現代でも、わたしたち配置薬販売員は、薬の補充・交換だけでなく、薬剤師や登録販売者による使用アドバイス、社員向け健康サポート情報の提供など、お客様の健康の伴走支援も行っております。 【参考書籍】「配置薬ニッポン総ケア宣言」(配置薬の歴史を検証し未来を考える会,2019年) 置き薬といえばコレ!販売員が選ぶヒット薬ベスト5!! 置き薬には、薬局やドラッグストアでは見かけることはないけど、じつは隠れた“超”ロングセラーのお薬が多々存在します。そこで、ここからは弊社の置き薬販売員が選ぶ、お客様からのご愛用も多い伝統薬をご紹介していきます。 【第1位】 赤玉はら薬 赤玉はら薬は、富山の製薬業者 廣貫堂が1895年(明治28年)に製造を開始したのが始まりです。生薬独特の苦みが少なく、小粒で子どもでも飲みやすいことから、「おなかの守り神」というキャッチフレーズで人気となり、今でもご家族で三世代でご使用いただくことも多い愛されているお薬です。 ー ご愛用者のお声 - ●赤玉は持っているだけで安心なので、出かける時は必ず持って行きます ●孫に高校受験のお守りに持たせました。おかげで緊張することなく、無事に受かることが できました 【第2位】 熊胆円(熊の胆) 「あの苦味が効くんだ」とファンが多いお薬です。かつて”妙薬”として重宝された熊の胆(ゆうたん)は下痢や食あたり、胃の不調に効くとされ、配置薬の定番として全国の家庭に常備されていました。熊の胆のうから採れる高価な生薬でしたが、現代ではウルソデキシコール酸が合成された、肝機能改善薬などに姿を変えています。 ー ご愛用者のお声 - ●胃が弱く、ドラッグストアや病院の胃薬は合わないのですが、熊胆円が一番体に合います。 ●手術で胆のうを取ってしまったので、それ以来熊胆円が手放せなくなっています。 第3位 六神丸 六神丸は、漢方由来の高級丸薬で、「六つの神のような薬効を持つ」という意味が込められているそうです。元々は秘薬として重宝されていたのが、江戸〜明治期に富山の薬売りを通じて全国へ普及しました。“水戸黄門が印籠に入れていた薬”といえば、思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。気つけの他、熱中症、心悸、急な腹痛やめまいにも使われ、熊の胆とならぶ万能薬として知られてきました。 ー ご愛用者のお声 - ●下がった血圧も戻るし、狭心症にも良いし、頭がすっきりするね。 ●親戚に分けてもらい、良く効くので、 わが家にも置いてもらうようになりました。 第4位 三光丸 三光丸の起源は、なんと鎌倉時代にまでさかのぼります。一説によれば、後醍醐 天皇によって名付けられたという由緒ある奈良発祥の伝統薬です。今日でも株式会社 三光丸の専売商品として、近畿・関西を中心に、日本全国にファンをもつお薬です。ちなみに「三光」とは、太陽・月・星の三つの光を意味し、「天地自然の恵みによる力」を象徴しているそうです。 ー ご愛用者のお声 - ●もう体ありきなんで、常に持ち歩いています ●親の代から世話になっています。 第5位 ケロリン 他の4商品に比べて歴史は浅いですが、ある意味もっともポピュラーかもしれません。そう、公共浴場でよく見かける、あの黄色い 桶でおなじみですね。「痛みがケロっと治る」からケロリン。萩本欽一さんや堺正章さんなど、多くの著名人にも愛されているお薬です。そして、ちょうど今年2025年は発売100周年を迎えるそうです。 ー ご愛用者のお声 - ●気圧の頭痛持ちですが、ケロリンだとよく効いてくれます。 なぜ置き薬には、”丸い薬”が多いの? 今回ご紹介したお薬のうち、赤玉はら薬・六神丸・三光丸は、【丸薬】とよばれる生薬を練りこんで作られた製剤です。置き薬には、このような丸薬を採用した医薬品が多くあり、お店などでは見かけにくい理由でもあります。 そもそも、丸薬は生薬の粉末をはちみつなどと練りこんで作る固形薬です。熱、水などの人工的な加工要素が少なく、生薬の変質が少ない製造方法です。 丸薬は、苦みやにおいを抑えて飲みやすくする工夫が取られていますが、天然な手作り製法のため、手間と時間がかかり、昔にくらべ作り手が減ってきたことから、ドラッグストアなどでは入手しにくく、置き薬などの限定した販路でしかお目にかかれなくなりました。 それでも、丸薬が根強い人気があるのは、丸剤ならではのメリットがあるからなんです。 ★メリット1 薬剤がゆっくり体内で溶けるので、おだやかに効果をあらわす ★メリット2 はちみつを練りこむなど工夫され、胃腸にも負担がすくない ★メリット3 劣化しにくいため、有効成分が長持ちする 丸薬の製品が少なくなった現在でも、配置薬のメーカーさんがこだわって丸薬を作り続けているのは、お客様から必要とされ続けているからだと、以前うかがったことがあります。江戸時代から続く「三方よし」の精神が息づいている証ですね。 丸薬のこだわりがつまった医薬品「八味丸」 そんな丸薬のこだわりと八つの生薬成分が詰まった医薬品が「八味丸」です。「八味丸」(八味地黄丸)は、江戸の時代から続く伝統薬で、14種の慢性症状に効果をあらわします。歳とともに気になるむくみ、トイレの悩み、脚のしびれなど、身近なトラブルによく効きます。 オンラインストア🔗でもお求めいただけます。気になる方はぜひのぞいてみてください。 置き薬のなかには、どれも“あのとき、置いてあって良かった”と思える薬ばかり。体調がすぐれないとき、すぐそばに頼れる薬があると安心。 それが配置薬のいちばんの価値です。 【関連記事】 🔗「労働安全衛生世界デー」― 安心・安全な職場づくりの第一歩に常備薬の見直しを― Facebook Instagram X-twitter Line