健康診断で「LDLコレステロールがやや高め」と言われた人が、職場にいませんか?
本人は「まだ大丈夫」と気にしていない様子。でも実は、その状態こそ見過ごしてはいけないサインかもしれません。
コレステロールが多すぎる問題は、自覚症状がないまま血管がさび付いて動脈硬化が進行することです。
そしてある日、突然、心筋梗塞や脳梗塞といった形で現れるケースもあります。
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「少し高いだけ」が危険な理由や、見落としやすいポイントを
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この記事で分かること- LDLコレステロールの本当のリスク
- 「少し高いだけ」が危険な理由
- 放置による仕事・健康への影響
- 改善のための具体的な行動
- 栄養素ベースでの対策ポイント
そもそも、LDLコレステロールってなに?
コレステロールとは、脂(あぶら)の一種を指します。
コレステロールは本来、細胞膜やホルモン、消化液(胆汁酸)の材料となります。
そのため、私たちが生きていくために欠かせない大切な成分なのです。
コレステロールは水に溶けないため、そのままでは細胞までたどり着きません。
そのため、コレステロールを血液内で運ぶ運搬トラックが必要です。
その運搬トラックが、LDL(低比重リポタンパク)という成分です。
また、余ったコレステロールを細胞から回収し、肝臓に戻す専用の回収トラックも必要です。
その回収トラックが、HDL(高比重リポタンパク)という成分です。
つまり、運搬トラックに乗せられたコレステロールをLDLコレステロール、
回収トラックに乗せられたコレステロールをHDLコレステロールと呼んでいるのです。
LDLコレステロールが増えすぎると、血管の壁に蓄積し、動脈硬化を進める原因になります。
また、HDLコレステロールが少ないと、中性脂肪という内臓につきやすい脂肪が増える原因となります。
LDLとHDLのバランスが崩れると、血管に脂質がたまりやすくなります。
「少し高いだけ」が危険な理由
LDLコレステロールは、高くなっても痛みや不調がほとんどありません。
そのため、多くの人が「様子見」を選びがちです。
✔ よくあるケース
・「少し高いだけ」と言われ放置
・忙しくて再検査を後回し
・生活改善が続かない
しかし実際には、数値が上がるほどリスクは段階的に増えていきます。
「軽度の異常」が長く続くこと自体が問題です。
さらに見逃せないのは、健康診断の紙面に出ている数字以上に、血管の中で何が起きているかです。
特に中性脂肪が高い状態が続くと、LDLコレステロールは通常よりも小さく、血管壁に入り込みやすい 「小型化LDL(超悪玉)」へと変化しやすくなります。
この小型化LDLは、通常のLDLよりも酸化されやすく、血管の内側で炎症を起こしやすいとされます。
その結果、血管壁にプラーク(粥腫)ができやすくなり、動脈硬化をより強く進める方向に働きます。
つまり、「LDLはやや高め」くらいに見えても、中性脂肪が高い人では見た目以上に危険性が高いことがあります。
注意したい組み合わせ- LDLコレステロール値がやや高い
- 中性脂肪も高い
- HDLコレステロール値(善玉)が低め
この組み合わせは、「悪玉が増えやすい」うえに「掃除役が足りない」状態です。
また、LDLだけを見て安心できない理由として、non-HDLコレステロールの存在もあります。
non-HDLコレステロールは、総コレステロールからHDLを引いた値で、LDLだけでなくVLDLやレムナントなどを含めた “すべての悪玉の総量”を表します。
健康診断でLDLがそれほど高くなくても、non-HDLが高い場合は、隠れた悪玉が多い可能性があります。
つまり、「少し高いだけ」に見える数字の裏で、血管への負担が静かに進んでいるケースがあるのです。
判定指標
non-HDLコレステロール
● 高値(注意)
170 mg/dL以上
● 境界域
150〜169 mg/dL
※non-HDLは「総コレステロール - HDL」で算出される、悪玉すべての総量です。
だからこそ、LDLコレステロールは単独で見るのではなく、中性脂肪やHDL、可能であればnon-HDLも含めて立体的に読むことが大切です。
※ 健康診断の脂質項目の見方を公的な解説で確認したい方は、
日本動脈硬化学会「健康診断で異常を言われたら?」
も参考になります。
LDL・HDL・中性脂肪の見方や、生活改善・受診の考え方が一般向けに整理されています。
コレステロール値に関する3つの間違い・よくある誤解
① 少し高いくらいなら問題ない
→ 実際にはリスクは連続的に上がります。境界域でも油断はできません。
数字が軽度でも、放置期間が長いほど血管の負担は積み重なっていきます。
② 食事を少し気をつければ改善できる
→ コレステロールの多くは体内で作られるため、食事だけでは不十分なケースもあります。
特にLDLは「何となく減らす」だけでは動きにくく、飽和脂肪酸の見直しや継続的な対策が必要です。
③ 年齢が高いほど数値は高めでよい
→ 年齢に関係なく、LDLが高いほどリスクは上昇します。
「年齢のせいだから仕方ない」と片づけず、他のリスク因子も含めて見ていくことが大切です。
高いコレステロール値の放置が、パフォーマンスを下げる!?
コレステロール値の異常は、将来の病気だけでなく、日常のパフォーマンスにも影響します。
欠勤するほどではないのに、だるさや集中力低下によって本来の力が発揮できていない状態は、プレゼンティーズムと呼ばれます。実は、企業にとって「従業員の欠勤(アブセンティーズム)」による損失よりも、この「出勤しているが、本来の力が発揮できていない損失」の方が約3倍も大きいという研究結果が出ています。
脂質異常症は「今日休む理由」にはなりにくい一方で、今日の仕事のキレを鈍らせる原因にはなりえます。
総務・健康経営の視点では、医療費だけでなく、この“見えにくい生産性低下”まで含めて考えることが重要です。
プレゼンティーズムへの影響- 慢性的な疲労感
- 集中力の低下
- 午後のパフォーマンス低下
- 判断力の鈍化
つまりこれは「将来の病気」だけではなく、今の仕事の質にも影響する問題です。
改善のポイント①:LDLコレステロールを下げるための生活習慣(食事・運動)
- 動物性脂肪の摂りすぎを控える
- 揚げ物・加工食品を減らす
- 週150分以上の軽い運動を意識する
- 禁煙・節酒
重要なのは、一時的ではなく継続することです。
特に、悪玉(LDL)対策は食事の見直しが中心ですが、善玉(HDL)を増やしたい場合は運動の効果が大きいとされています。
おすすめは、ウォーキングなどの有酸素運動を少し汗ばむ程度の強さで行うことです。
1日30分が目安ですが、10分ずつ朝・昼・夕に分けても構いません。まずは週3日からでも十分、始める価値があります。
※ LDLコレステロールが高いときの食事の考え方は、
日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患の発症を予防するためには?」
でも紹介されています。
飽和脂肪酸やコレステロールの摂り方を見直す際の参考になります。
改善のポイント②:栄養素でのアプローチ
LDLコレステロールの改善には、特定の栄養素の摂取も有効です。
| 栄養素 | 働き |
|---|
🐟
EPA・DHA
中性脂肪を下げ、血流をスムーズにする働き。青魚に多く含まれます。
🥗
食物繊維
コレステロールの吸収を抑え、体外への排出を促す「掃除役」です。
🌾
植物ステロール
構造がコレステロールに似ており、小腸での吸収をブロックします。
ただし、これらは日常の食事だけで十分量を継続的に摂るのが難しい場合もあります。
そのため、不足しやすい栄養素を補う手段としてサプリメントを活用するケースも増えています。
特に、青魚を毎日十分に食べるのが難しい方や、外食中心で食物繊維が不足しやすい方では、
食事の土台を整えつつ、必要に応じて補助的に取り入れる考え方が現実的です。
※ 食事全体の組み立てを見直したい方は、
日本動脈硬化学会「The Japan Diet 食生活を見直しましょう」
も参考になります。
主食・主菜・副菜をそろえる考え方や、日本食パターンの整え方が一般向けにまとまっています。
総務担当者向け:職場でできる対策
- 「軽度異常」の段階での注意喚起
- 健康診断結果の見方の周知
- 社内ポスターでの啓発
- 生活改善支援(食事・運動)の促進
個人任せにせず、環境として支えることが重要です。
健康管理は福利厚生の一部であるだけでなく、日々のパフォーマンス低下や将来の長期離脱を防ぐという意味で、組織のリスクマネジメントでもあります。
※ 食事や運動に気をつけていてもLDLコレステロールが高い場合は、体質や遺伝の影響が隠れていることもあります。
日本動脈硬化学会「家族性高コレステロール血症(FH)とは?」
も参考に、気になる場合は医療機関へ相談してください。
まとめ|「今は大丈夫」が一番危ない
LDLコレステロールは、症状がないまま進行する“静かなリスク”です。
しかも実際には、LDLだけでなく、中性脂肪・HDL・non-HDLなども絡み合いながら、血管への負担は進んでいきます。
健康診断の数値は、「問題なし」ではなく、将来のリスクを示すサインとして捉えることが重要です。
職場で「少し高いだけ」と言っている方がいたら、
ぜひこの記事を共有してあげてください。
よくある質問(FAQ)
Q. LDLコレステロールが「少し高いだけ」なら、薬を飲む必要はありませんか?
A. すぐに投薬が必要とは限りませんが、血管の状態や他のリスク(高血圧、喫煙、糖尿病など)によって判断は異なります。まずは生活習慣の改善に取り組み、数ヶ月後の再検査で数値がどう動くかを確認することが一般的です。自己判断せず、医師の診断を仰いでください。
Q. 卵や肉を控えれば数値は下がりますか?
A. 食事の影響はありますが、コレステロールの約7〜8割は体内で合成されます。特定の食品を避けるだけでなく、脂身の多い肉やバターなどの「飽和脂肪酸」を控え、食物繊維を多く摂るなど、食事全体のバランスを見直すことが重要です。
Q. 運動だけでLDLコレステロールを下げることはできますか?
A. 運動は「善玉(HDL)」を増やし、中性脂肪を下げる効果が高いですが、LDLを直接下げる力は食事療法に比べると限定的です。ただし、血管の柔軟性を保ち動脈硬化を防ぐために、運動と食事の両輪で対策することが最も効果的です。
Q. サプリメントはどのくらい効果がありますか?
A. サプリメントはあくまで「食品」であり、不足しがちな栄養素を補うものです。EPA・DHAや植物ステロールなど、科学的根拠のある成分を含むものは数値の改善をサポートする可能性がありますが、基本は規則正しい食事と運動です。
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2025/10/01
毎年10月1日から7日までは「全国労働衛生週間」です。
2025年度のスローガンは、「ワーク・ライフ・バランスに意識を向けて ストレスチェックで健康職場」です。
働き方が多様化し、オンとオフの境目があいまいになる現代。ストレスチェックは形だけの制度にしない。
本稿では、ストレス対策・免疫ケア・日々の備えを三本柱とし、働く環境を根本から支える方法をお伝えします。
スローガンに込められた意図 ― 今なぜ「健康職場」か
このスローガンは、仕事と生活の調和を意識しながら、ストレス対策を通じて健やかな職場を築こうという呼びかけです。働き方改革や多様な勤務形態が進むなかで、心身の健康をどう守るかは企業にとっても大きなテーマとなっています。
職場の安全衛生といえば、事故防止や作業環境の改善が中心と思われがちですが、今では「日々の健康維持」や「軽い不調への対応」も重要なテーマとなっています。
この機会に、自社の職場環境を振り返り、従業員が安心して働ける備えが十分にあるかを見直してみませんか?
1920時間という数字が示すリアル ― 職場時間は生活時間そのもの
1日8時間勤務 × 年間約240日(週5日勤務換算)= 1920時間
つまり、1年の約3分の1の時間を職場で過ごすことになります。
家庭と同じかそれ以上の時間を過ごす“もう一つの生活空間”として、環境整備と健康配慮はもはや義務でなく 生活の質を守る必須投資 なのです。
「職場の安全」と「従業員の健康維持」は表裏一体
労働安全衛生と聞くと、まず思い浮かぶのは「安全管理」。
転倒・転落を防ぐための設備点検や、騒音・粉じんなどへの対策は欠かせません。さらに、エアコンや換気の調整、十分な照明や休憩スペースの確保といった快適な職場環境づくりも、従業員の健康に直結します。
また、定期健診やストレスチェック制度は、従業員の心身の状態を把握する上で欠かせない取り組みです。
健康診断を単なる義務で終わらせず、結果をもとに生活改善につなげることが、真の労働衛生につながります。
このように「職場の安全」と「従業員の健康維持」は表裏一体。
どちらも欠けてはならず、バランスよく整備することで初めて、働く人の安心感が生まれます。
最新トレンド:福利厚生 × サプリで働く人の健康を支える
近年は「健康経営」を掲げ、従業員の心身を支える福利厚生に注力する企業が増えています。
単なる安全対策にとどまらず、健康を維持・増進するための施策が福利厚生として取り入れられているのです。
たとえば、
- スポーツジムやフィットネスへの補助
- 健康食品やサプリメントの支給
- メンタルヘルス相談窓口の常設
- 職場でのリラクゼーション施策(マッサージやヨガ)
など、従業員の「ちょっとした不調」や「未病」の段階を支える取り組みが注目されています。
特に注目されているのが、ストレス軽減や免疫の活性化を目的としたサプリメントの導入です。
ストレス対策サプリに注目が集まる理由
厚生労働省の調査では、従業員の約6割が仕事に強いストレスを感じている(※1)と回答しており、メンタル不調によるプレゼンティーズム(体調不良を抱えながら就業している状態)や欠勤の一因になっています。(※2)
一方で医療機関に頼る前の「セルフケア」ニーズが高まっており、働きながら取り入れやすい健康支援策が求められています。
また、機能性表示食品制度により科学的根拠に基づいた「リラックス」「睡眠の質改善」などの表示が可能になり、サプリメントの有効性に対する信頼性が高まっています。
こうした背景から、日常的に取り入れやすく、従業員の体感につながるストレス対策サプリが福利厚生の一環として選ばれるケースが増えているのです。
【参考リンク】
※1 厚生労働省 「働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト こころの耳」より
※2 横浜市立大学「メンタル不調の影響、年間7.6兆円の生産性損失に」
ストレス軽減に役立つ成分の一例
さまざまな成分がありますが、実感のしやすさ・エビデンス・導入のしやすさの3点から、多くの企業が取り入れているのが GABA です。
ストレス対策の主役は「GABA」 ─ 成分と導入メリット
そのため、ストレスチェック制度や健康支援策とあわせて「GABA配合サプリ」を従業員に提供することは、スローガンが掲げる「ストレスに強い健康職場」を実現する具体的な一歩となります。
季節変わり目の免疫対策に「プラズマ乳酸菌」も一手に
秋口や年度替わりなど、季節の変わり目は体調を崩しやすい時期です。
気温差や生活リズムの乱れは免疫力を低下させ、かぜや不調を招きやすくなります。
免疫サポートに役立つ成分には、以下のようなものがあります。
特にプラズマ乳酸菌は、世界で唯一「pDC」に作用する乳酸菌として知られており、全身の免疫ネットワークを活性化することが報告されています。
一般的な乳酸菌が腸内環境に働きかけるのに対し、プラズマ乳酸菌は免疫の司令塔に直接作用する点が特徴です。
研究では、かぜをひきにくくする効果や、健康な人の免疫機能を維持する働きが示されており、季節の変わり目の体調管理に有効と考えられています。
なぜプラズマ乳酸菌を職場にすすめたいのか
従業員の欠勤・休職リスク低減:免疫力の維持はかぜや体調不良による欠勤を防ぐ第一歩。
取り入れやすさ:サプリメントや飲料など、日常生活に自然に組み込める。
科学的裏付け:免疫機能に直接作用する仕組みが明らかにされており、安心して推奨できる。
ストレスによる不調をGABAで、季節変動による免疫低下をプラズマ乳酸菌でサポートする――
この二本柱を福利厚生の一環として導入すれば、従業員が日々安心して働ける職場環境づくりに直結します。
プレゼンティーズムを防ぐ常備薬 ― 実例&使い方のヒント
ストレスは精神的な負担だけでなく、身体的な不調にもつながります。
気温差の激しい季節の変わり目や繁忙期の食生活の乱れは、外部要因による身体的ストレスを引き起こします。
これが積み重なると、体調不良を抱えながら勤務を続ける「プレゼンティーズム」となり、生産性の低下や業務ミスの原因になります。
こうしたリスクを減らすために役立つのが、職場に備えた常備薬です。
特におすすめなのは――
ちょっとした不調にすぐ対応できる環境は、従業員の安心感を高め、結果的に欠勤や早退を防ぐ効果につながります。
日々の不調に備えるセーフティネットー配置薬がささえる安心インフラ
とはいえ、薬を一から揃えて管理するのは企業にとって負担になりがちです。
そこで活用できるのが、配置薬サービスです。
導入コスト・リスクフリー:薬箱を設置し、使った分だけ後精算できる
専門スタッフが定期点検・補充:医薬品を買い足したり、期限管理の手間が少ない
幅広いラインナップを網羅:胃腸薬や葛根湯をはじめ、頭痛薬・湿布・かぜ薬など充実
そのうえ、期限切れによる医薬品廃棄のリスクも最小限に抑えられるため、コストや環境面でもやさしいのが配置薬の特長です。
🔗薬箱(置き薬)に入っている商品一例
配置薬は「最寄りのセーフティネット」として、ストレスチェックや福利厚生施策では補いきれない“日常の小さな不調”に対応できる仕組みとなります。
「未来の安心は今日の備えから」― いま始める職場のセルフケア
本年度のスローガン「ワーク・ライフ・バランスに意識を向けて ストレスチェックで健康職場」は、チェックだけで終わらせず、実際の改善へとつなげることを求めています。
GABAサプリメントでストレスに強い心を
プラズマ乳酸菌で免疫力を支える体を
配置薬で日常の不調に迅速対応を
この3つを組み合わせれば、心と体の両面で従業員を支える健康職場が実現できます。
今年の全国労働衛生週間をきっかけに、「働く人を守る備え」を一歩進める行動を始めてみませんか。
2025/07/01
7月1日は、平成16年7月にAED(「自動体外式除細動器」)の市民使用が認められた記念として、「AEDの日」に制定されています。
参考リンク
◇ 「日本救急医療財団」ホームページ
◇ 日本全国AEDマップ
AED(自動体外式除細動器)は、心停止などの緊急事態に命を救う可能性のある重要な医療機器です。
この日にちなんで、弊社では日頃から社員に対して救命講習(心肺蘇生法やAEDの使用法を含む)への参加を推奨し、「いざ」というときに行動できる人づくりに取り組んでいます。
今年度も多数の社員が救命講習を受講し、地域や職場における「命を守る力」を高めています。単なる知識習得にとどまらず、実技演習を通じて「自分ごと」として救命行動を考える機会となりました。
私たちは、このような取り組みを通じて「安全・安心な社会づくり」に貢献するとともに、地域の一員としての責任を果たしてまいります。

2025/06/01
従業員を熱中症から守る、職場・現場でできる対策をおさらい
厚生労働省では、例年事業所でおこる重篤な熱中症の発生を防ぐため、労働安全衛生法の改正を発表しました。
2017年(平成29年)まで、事業所における熱中症の死傷者数は600人を上回ることがなかったのですが、2018年(平成30年)には一気に倍近い1178名の死傷者数を記録、さらに2023年(令和5年)までは2021年(令和3年)をのぞき600名を下回ることがない、という状況が続いています。
こちらの記事では、厚生労働省発行の「熱中症ガイド」にもとづいて、従業員をどのように熱中症から守っていくか、対策をまとめていきたいとも思います。
- 労衛法改正「熱中症対策義務化」のポイント
- 事業者に求められる熱中症対策とは?
- 「暑熱順化」で熱中症に負けない体質に
- 体調管理チェックで熱中症を防ごう
- 万が一、熱中症とみられる症状が出てきたら…
- 関連記事
6月1日から義務付けられる職場における熱中症対策について、「具体的に何を取り組めばよいかわからない」という方も多いでしょう。こちらの章では、本改正の考え方やポイントをおさらいしてみます。
まずは、本改正内容の考え方です。
業務中に起こる熱中症の死傷災害の発生傾向には、「初期症状の放置・対策の遅れ」が見られます。この観点から、早急に求められる対策として、厚生労働省では以下を挙げています。
- 熱中症の自覚症状がある人や熱中症のおそれがある人を、早期に発見する
- 熱中症の自覚症状がある人や熱中症のおそれがある人に対する、重症化を防ぐための早期の判断・対処
上記について、各職場・現場で誰でも実施できるよう、ルールや手順マニュアルなどを作成し、関係者へ周知を徹底する、ことが主旨となっています。
熱中症の自覚症状や熱中症のおそれがある人の特徴は、厚生労働省発行の「📎熱中症ガイド」でわかりやすくまとめられていますので、ぜひ参考にしてみてください。
熱中症対策を怠ると労働安全衛生法22条違反として罰則「6カ月以下の懲役または50万円以下の罰金」が適用されるといいます。
また、厚生労働省の「コラボヘルスガイドライン」によれば、熱中症が原因となるプレゼンティーズム(出勤しているが体調不良で生産性が低下している状態)により、1人当たり年間約50万円にのぼると推定されています。これは医療費にかかる費用を大きく上回り、健康関連総コスト全体の約80%を占めています。
では、具体的に事業所で講じるべき熱中症対策をおさらいしていきましょう。
「暑熱順化」で熱中症に負けない体質に
熱中症予防の重要なキーワード「暑熱順化(しょねつじゅんか)」とは?
体が暑さに慣れていくことを、「暑熱順化(しょねつじゅんか)」といいます。
あまり聞き慣れないことばですが、熱中症の予防にとって重要なキーワードとなります。
猛暑が急におとずれる「海の日」(7月の第3月曜日)に入ると、救急搬送者数が急増する傾向にあります。その主な原因は、体がまだ暑さに慣れておらず、急激な気温上昇に対して体温をうまく調整する機能(発汗や血流のコントロールなど)が十分に働いていないためです。
こうした事態を防ぐために有効なのが、意識的に行う「暑熱順化」です。
「暑熱順化」の基本は、「良い汗をかくこと」
ふだん気持ちのよい汗をかいていますか?
体の熱を外に逃すには、汗をかき(発汗)、汗の気化熱で体温を下げることが大切です。ですが、汗にも良い汗と悪い汗があります。汗の良し悪しを決めるのは、汗にふくまれるミネラルの量です。
もともと汗は血液の血漿(けっしょう)という液体成分からつくられます。血漿が汗腺を通過する際に、血漿に含まれるミネラルはフィルターでろ過されて血液中に再度取り込まれ、水分のみ汗として外に出されます。
しかし、普段から汗をかいていないと、この汗腺フィルターが機能しにくくなり、ミネラルが汗とともに出てきてしまいます。ミネラルを多く含んだ汗は、皮膚表面で細菌に分解されやすくなり、においやべたつきの原因となります。
「良い汗」は、サラサラしていてほとんど塩っぱくなく、乾くのも早いのですが、「悪い汗」はミネラルを多く含み、肌にべたつき、塩っぱさもあり、乾きづらい特徴があります。
乾きづらいということは、熱の放出(気化熱)がうまく働かず体温が下がりにくくなるので、その結果、熱中症のリスクも高まりやすくなります。
良い汗をかいて、暑さに慣れましょう
汗腺は鍛えることができます。汗腺を鍛えるトレーニングは、暑熱順化にも共通するトレーニングにもなるため、ぜひ習慣として取り入れてみてください。
体調管理チェックで熱中症を防ごう
いくら熱中症の対策を万全にしたとはいえ、従業員個人のその日の体調によって、熱中症を防げないこともあります。
むしろ、積極的に従業員の体調を事前に定期チェックすることで、「休ませる」「無理をさせない」といった迅速な判断ができるようになります。
ここでは、就業前、就業中にチェックできる項目例をあげてみましょう。
就業前のチェック
休憩時のチェック
なんとなくの水分補給を『習慣の水分補給』に
人によって、汗をかく量、暑さの感じ方、のどの渇きの感じ方はさまざまです。
本人はそんなに暑く感じていない、のどが渇いていないと感じていれば、水分を意識的に摂ろうとはしないものです。
ですが、ひたい以外でかく汗の量に気が付かず、いつの間にか脱水症、熱中症になる可能性もひそんでいます。
そうならないために、定期的に水分を摂る習慣をつけることが大切です。
熱中症予防には「正しい水分補給」を!
汗をかいたら、『水分と塩分の補給が大切』という情報を見聞きしたことがあるかもしれません。
ですが、塩分だけ一緒に補えればよいわけではありません。


そもそも、汗をかいたら水分と塩分を摂る、というのは体液に近いイオンバランス(体液濃度)を保つ目的もありますが、発汗によって失われるのは塩分だけではありません。
そのうちの1つがカルシウムです。1日でかく汗のなかには30~150㎎のカルシウムが含まれ、カルシウムの1日推奨摂取量750㎎に対して20%相当のカルシウムが、発汗によって失われる計算となります。
カルシウムは骨をつくる栄養素、という役割だけでなく、神経や筋肉のはたらきを左右するという役割もあります。むしろ、微量のカルシウムの減少で神経や筋肉へのはたらきに影響をおよぼすため、汗を多くかく猛暑の時期に深刻な影響をおよぼすこともあります。
カルシウムは骨をつくる栄養素、という役割だけでなく、神経や筋肉のはたらきを左右するという役割もあります。
むしろ、微量のカルシウムの減少で神経や筋肉へのはたらきに影響をおよぼすため、汗を多くかく猛暑の時期に深刻な影響をおよぼすこともあります。
冒頭でも載せましたが、熱中症による死傷者を出さないためには、「熱中症の自覚症状がある人や熱中症のおそれがある人」を早期に発見し、早期の判断・対処をとることが重要です。
最後は、厚生労働省発行「熱中症ガイド」より『熱中症の応急手当』パートのスライドをご紹介します。
※画像をクリックいただくと、『熱中症ガイド』のPDFダウンロードページへ遷移します。
職場や作業場で、ご従業員様が目に付く場所に貼るなどし、少しでも早く熱中症のうたがいに気が付けるよう、全員でお互いの命をまもる意識で、熱中症対策に臨みましょう。

2025/04/28
4月28日は「労働安全衛生世界デー」です。この記念日は、2003年に国際労働機関(ILO)によって制定されました。その背景には、世界中で多くの労働災害や職業病が発生している現状がありました。働く人々の命と健康を守るため、安全で健康的な職場環境の整備が国際的に強く求められているのです。
日本国内でも、労働災害を未然に防ぎ、緊急時の対応を迅速に行うための取り組みが法律で義務づけられています。労働安全衛生規則 第633条では、事業者に対して「応急処置に必要な薬剤、器具等を備えた救急用具を作業場ごとに設けること」を義務づけています。つまり、救急箱や常備薬は法律上、設置が必要なものなのです。
【ご参考リンク】🔗職場における労働衛生基準が変わりました(厚生労働省)
欠勤は「見えない損失」。常備薬の設置が職場の生産性を守る

風邪や頭痛、腹痛といった軽度の体調不良でも、常備薬が手元にないために早退・欠勤せざるを得ないケースは少なくありません。こうした欠勤は、実は企業にとって大きな経済損失をもたらしています。
たとえば、独立行政法人の研究によれば、従業員1人あたりの病気による平均的な労働損失は年間12万円前後という試算もあり、社員数が多い企業では年間数百万円規模に膨らむこともあります(※出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「プレゼンティーズムによる損失額の試算」報告書(2021年))。
また、「体調不良でも無理に出社」するプレゼンティーズム(欠勤には至っていないが、健康問題が理由で生産性が低下している状態)も企業にとって深刻です。風邪薬や頭痛薬などの常備薬が職場にあれば、わざわざ外出することなく応急対応ができ、欠勤や生産性低下を防げる可能性が高まります。
職場に置き薬を。取りそろえる手間なく、導入も簡単

そこで注目されているのが、企業向けの置き薬(配置薬)サービスです。三洋薬品HBCの「職場向け配置薬サービス」では、以下のようなメリットがあります。
1⃣取りそろえる手間なし、すぐに使える安心セット
解熱鎮痛薬、風邪薬、胃腸薬、貼付薬、外傷用キットなどをセットでご用意し、無料で設置いたします。使用分のみのご精算なので、備えておくだけなら費用はゼロ。補充・交換・期限管理も専門スタッフが定期的に無償で対応します。
2⃣初期費用0円!無駄なく医薬品。救急品目が揃えられます
初期費用0円、契約期間の縛りもなしで、ご利用いただいたお薬の代金のみ、後からお支払いただくことができます。
配置薬(置き薬)なら使わなくても、新しい商品へ無償で交換可能なので、在庫管理の手間も不要、安心してご利用いただけます。
3⃣お買取りにも対応
ご希望に応じて薬箱内の全商品を一括購入することも可能です。事業所ごとの運用に応じた柔軟な運用が可能です。
この「労働安全衛生世界デー」をきっかけに、職場の常備薬や救急箱のあり方をぜひ見直してみてください。従業員の健康と、企業の生産性、双方を守る第一歩となります。
【合わせて読みたい】
✅~常備薬(置き薬)の準備ガイド~
✅~意外と知らない⁉ 置き薬のご利用の流れ~
✅~配置薬のよくあるご質問~

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