【7月1日は「AEDの日」】~ 社員の救命講習参加を通じて、“いざ”というときの命を守る ~ 2025/07/01 7月1日は、平成16年7月にAED(「自動体外式除細動器」)の市民使用が認められた記念として、「AEDの日」に制定されています。参考リンク◇ 「日本救急医療財団」ホームページ◇ 日本全国AEDマップ AED(自動体外式除細動器)は、心停止などの緊急事態に命を救う可能性のある重要な医療機器です。この日にちなんで、弊社では日頃から社員に対して救命講習(心肺蘇生法やAEDの使用法を含む)への参加を推奨し、「いざ」というときに行動できる人づくりに取り組んでいます。 今年度も多数の社員が救命講習を受講し、地域や職場における「命を守る力」を高めています。単なる知識習得にとどまらず、実技演習を通じて「自分ごと」として救命行動を考える機会となりました。 救命講習を受講した社員からの感想 思う存分、人形で胸骨圧迫の練習をさせていただきました。 おかげさまで筋肉痛ですが、とても為になったので 来年も受講したいと思います。 S社員 中国四国・九州 高知営業所 社員が主体で納得できるまで講師に質問ができたのが良かったです。 AEDが届くまでの時間を想定して、3分間圧迫胸骨を続けたので、 実践に応じた講習となりました。 A社員 関西 奈良南営業所 私たちは、このような取り組みを通じて「安全・安心な社会づくり」に貢献するとともに、地域の一員としての責任を果たしてまいります。 【関連記事】 🔗2025年6月1日施行:職場における熱中症対策の強化について Facebook Instagram X-twitter Line
【もう対策はお済ですか?】2025年6月1日施行:職場における熱中症対策の強化について 2025/06/01 従業員を熱中症から守る、職場・現場でできる対策をおさらい 厚生労働省では、例年事業所でおこる重篤な熱中症の発生を防ぐため、労働安全衛生法の改正を発表しました。 2017年(平成29年)まで、事業所における熱中症の死傷者数は600人を上回ることがなかったのですが、2018年(平成30年)には一気に倍近い1178名の死傷者数を記録、さらに2023年(令和5年)までは2021年(令和3年)をのぞき600名を下回ることがない、という状況が続いています。 こちらの記事では、厚生労働省発行の「熱中症ガイド」にもとづいて、従業員をどのように熱中症から守っていくか、対策をまとめていきたいとも思います。 記事の目次 労衛法改正「熱中症対策義務化」のポイント 事業者に求められる熱中症対策とは? 「暑熱順化」で熱中症に負けない体質に 体調管理チェックで熱中症を防ごう 万が一、熱中症とみられる症状が出てきたら… 関連記事 労衛法改正「熱中症対策義務化」のポイント 6月1日から義務付けられる職場における熱中症対策について、「具体的に何を取り組めばよいかわからない」という方も多いでしょう。こちらの章では、本改正の考え方やポイントをおさらいしてみます。 まずは、本改正内容の考え方です。業務中に起こる熱中症の死傷災害の発生傾向には、「初期症状の放置・対策の遅れ」が見られます。この観点から、早急に求められる対策として、厚生労働省では以下を挙げています。 熱中症の自覚症状がある人や熱中症のおそれがある人を、早期に発見する 熱中症の自覚症状がある人や熱中症のおそれがある人に対する、重症化を防ぐための早期の判断・対処 上記について、各職場・現場で誰でも実施できるよう、ルールや手順マニュアルなどを作成し、関係者へ周知を徹底する、ことが主旨となっています。 熱中症の自覚症状や熱中症のおそれがある人の特徴は、厚生労働省発行の「📎熱中症ガイド」でわかりやすくまとめられていますので、ぜひ参考にしてみてください。 熱中症対策を怠ると労働安全衛生法22条違反として罰則「6カ月以下の懲役または50万円以下の罰金」が適用されるといいます。また、厚生労働省の「コラボヘルスガイドライン」によれば、熱中症が原因となるプレゼンティーズム(出勤しているが体調不良で生産性が低下している状態)により、1人当たり年間約50万円にのぼると推定されています。これは医療費にかかる費用を大きく上回り、健康関連総コスト全体の約80%を占めています。 事業者に求められる熱中症対策とは? では、具体的に事業所で講じるべき熱中症対策をおさらいしていきましょう。 ①WGBT指数(暑さ指数)の測定と管理 ②作業環境の管理 「WBGT値」とは、暑さ指数のことで、環境省「📎熱中症予防サイト」で毎日全国の暑さ指数の現況と予測を公開しています。暑さ指数が28を超えると【厳重警戒】として、炎天下を避け、室内では室温上昇に注意することが求められています。暑さ指数は、気温(室温)だけでなく、湿度によっても変動するため、日々定期的にチェックすることが重要です。 もちろん労働作業や労働環境下で目安となる暑さ指数も変わってきます。以下は身体作業レベルに応じたWBGT値の目安です。 作業レベル 身体作業例 暑さに慣れている場合の基準値 暑さに慣れていない場合の基準値 0(安静) 座ってじっとしている状態 33 32 1(低代謝率) 室内でのデスクワーク 30 29 2(中程度代謝率) くぎ打ちなどの腕と胴体、脚を用いる作業、草むしりや野菜の収穫作業など 28 26 3(高代謝率) ショベルやハンマーを用いる作業、重量物の運搬や機器を伴う作業など 26 23 4(極高代謝率) 激しい速度でシャベルや斧を振るう作業、走ったり階段を速く上る作業など 25 20 上記はあくまで目安となります。作業中に身に着ける着衣や作業環境(ビニールハウスや調理場など熱が溜まりやすい場所)、また高齢の方は暑さやのどの渇きに気が付きにくいという特徴もあるため、デジタル温度計や体温計などで客観的に熱中症のリスクが生じていないか、把握できるようにしましょう。 職場や作業現場のWGBT指数(暑さ指数)が目安の基準値を上回ってしまう場合、どのような対策が必要でしょうか。 ◆暑さ指数の低減対策 □冷房や除湿機、扇風機等を使用し、温度・湿度を適正にたもつ□機器・機材等から発せられる熱を遮蔽できるようにする□ファン付きの作業服や冷却ベスト等の装着 ◆休憩場所の整備 □冷房を備えた休憩場所や、日陰等の涼しい休憩場所を設ける□体が横になることのできる広さを確保する□氷や冷たいおしぼり、水分および塩分やカルシウム等のミネラルをいつでも補給できるようにする ◆作業時間の管理 □連続作業時間の短縮化、定期的な休憩時間の確保□日中など高温の時間帯に高負荷の作業をさける□休憩時間以外にも、水分とミネラル補給をおこなう時間を決める 「暑熱順化」で熱中症に負けない体質に 熱中症予防の重要なキーワード「暑熱順化(しょねつじゅんか)」とは? 体が暑さに慣れていくことを、「暑熱順化(しょねつじゅんか)」といいます。あまり聞き慣れないことばですが、熱中症の予防にとって重要なキーワードとなります。 猛暑が急におとずれる「海の日」(7月の第3月曜日)に入ると、救急搬送者数が急増する傾向にあります。その主な原因は、体がまだ暑さに慣れておらず、急激な気温上昇に対して体温をうまく調整する機能(発汗や血流のコントロールなど)が十分に働いていないためです。 こうした事態を防ぐために有効なのが、意識的に行う「暑熱順化」です。 「暑熱順化」の基本は、「良い汗をかくこと」 ふだん気持ちのよい汗をかいていますか? 体の熱を外に逃すには、汗をかき(発汗)、汗の気化熱で体温を下げることが大切です。ですが、汗にも良い汗と悪い汗があります。汗の良し悪しを決めるのは、汗にふくまれるミネラルの量です。 もともと汗は血液の血漿(けっしょう)という液体成分からつくられます。血漿が汗腺を通過する際に、血漿に含まれるミネラルはフィルターでろ過されて血液中に再度取り込まれ、水分のみ汗として外に出されます。 しかし、普段から汗をかいていないと、この汗腺フィルターが機能しにくくなり、ミネラルが汗とともに出てきてしまいます。ミネラルを多く含んだ汗は、皮膚表面で細菌に分解されやすくなり、においやべたつきの原因となります。「良い汗」は、サラサラしていてほとんど塩っぱくなく、乾くのも早いのですが、「悪い汗」はミネラルを多く含み、肌にべたつき、塩っぱさもあり、乾きづらい特徴があります。乾きづらいということは、熱の放出(気化熱)がうまく働かず体温が下がりにくくなるので、その結果、熱中症のリスクも高まりやすくなります。 良い汗をかいて、暑さに慣れましょう 汗腺は鍛えることができます。汗腺を鍛えるトレーニングは、暑熱順化にも共通するトレーニングにもなるため、ぜひ習慣として取り入れてみてください。 体調管理チェックで熱中症を防ごう いくら熱中症の対策を万全にしたとはいえ、従業員個人のその日の体調によって、熱中症を防げないこともあります。むしろ、積極的に従業員の体調を事前に定期チェックすることで、「休ませる」「無理をさせない」といった迅速な判断ができるようになります。 ここでは、就業前、就業中にチェックできる項目例をあげてみましょう。 就業前のチェック 自己申告では気が付けない場合もあるため、管理者、または従業員同士で点呼してチェックできるようにしてみましょう。 しっかり眠れているか疲れはたまっていないか朝食を食べてきたか(食欲はあるか二日酔いをしていないか(深酒をしていないか)体調に問題がないか(顔色や声の調子など) 休憩時のチェック 水分と塩分を補給したかどうか 受け答えがしっかりしているか、もたついたりしていないか 「かくれ脱水症」になっていないか(爪押しチェック) トイレチェック(尿の色チェック) なんとなくの水分補給を『習慣の水分補給』に 人によって、汗をかく量、暑さの感じ方、のどの渇きの感じ方はさまざまです。本人はそんなに暑く感じていない、のどが渇いていないと感じていれば、水分を意識的に摂ろうとはしないものです。ですが、ひたい以外でかく汗の量に気が付かず、いつの間にか脱水症、熱中症になる可能性もひそんでいます。 そうならないために、定期的に水分を摂る習慣をつけることが大切です。 就業時間以外でも、水分補給は習慣づける必要があります。なかなか習慣として身に付けづらいと感じる方には、『汗をかく習慣』と『ミネラル+水分を補給する習慣』をセットでおこなうことをおすすめします。くわしくはこちらの記事をどうぞ。【参考記事】「10年に1度の高温」⁉5月から始める熱中症対策~ 水分補給と行いたい〇〇をご紹介 熱中症予防には「正しい水分補給」を! 汗をかいたら、『水分と塩分の補給が大切』という情報を見聞きしたことがあるかもしれません。ですが、塩分だけ一緒に補えればよいわけではありません。 そもそも、汗をかいたら水分と塩分を摂る、というのは体液に近いイオンバランス(体液濃度)を保つ目的もありますが、発汗によって失われるのは塩分だけではありません。 そのうちの1つがカルシウムです。1日でかく汗のなかには30~150㎎のカルシウムが含まれ、カルシウムの1日推奨摂取量750㎎に対して20%相当のカルシウムが、発汗によって失われる計算となります。 カルシウムは骨をつくる栄養素、という役割だけでなく、神経や筋肉のはたらきを左右するという役割もあります。むしろ、微量のカルシウムの減少で神経や筋肉へのはたらきに影響をおよぼすため、汗を多くかく猛暑の時期に深刻な影響をおよぼすこともあります。 カルシウムは骨をつくる栄養素、という役割だけでなく、神経や筋肉のはたらきを左右するという役割もあります。 むしろ、微量のカルシウムの減少で神経や筋肉へのはたらきに影響をおよぼすため、汗を多くかく猛暑の時期に深刻な影響をおよぼすこともあります。 【その兆候 カルシウム不足が原因かも⁉】 こむら返りがよく起こる 寝つきが悪くなった 爪が割れやすくなった 便が固くなった、便秘ぎみ いらいらしやすくなった 万が一、熱中症とみられる症状が出てきたら… 冒頭でも載せましたが、熱中症による死傷者を出さないためには、「熱中症の自覚症状がある人や熱中症のおそれがある人」を早期に発見し、早期の判断・対処をとることが重要です。 最後は、厚生労働省発行「熱中症ガイド」より『熱中症の応急手当』パートのスライドをご紹介します。※画像をクリックいただくと、『熱中症ガイド』のPDFダウンロードページへ遷移します。 職場や作業場で、ご従業員様が目に付く場所に貼るなどし、少しでも早く熱中症のうたがいに気が付けるよう、全員でお互いの命をまもる意識で、熱中症対策に臨みましょう。 関連記事 「10年に1度の高温」⁉5月から始める熱中症対策~ 水分補給と行いたい〇〇をご紹介 4月28日は「労働安全衛生世界デー」― 安心・安全な職場づくりの第一歩に、常備薬・救急箱の見直しを ― 健康・美容情報誌「元気クラブ三洋夏号」
4月28日は「労働安全衛生世界デー」― 安心・安全な職場づくりの第一歩に、常備薬・救急箱の見直しを ― 2025/04/28 4月28日は「労働安全衛生世界デー」です。この記念日は、2003年に国際労働機関(ILO)によって制定されました。その背景には、世界中で多くの労働災害や職業病が発生している現状がありました。働く人々の命と健康を守るため、安全で健康的な職場環境の整備が国際的に強く求められているのです。 日本国内でも、労働災害を未然に防ぎ、緊急時の対応を迅速に行うための取り組みが法律で義務づけられています。労働安全衛生規則 第633条では、事業者に対して「応急処置に必要な薬剤、器具等を備えた救急用具を作業場ごとに設けること」を義務づけています。つまり、救急箱や常備薬は法律上、設置が必要なものなのです。 【ご参考リンク】🔗職場における労働衛生基準が変わりました(厚生労働省) 欠勤は「見えない損失」。常備薬の設置が職場の生産性を守る 風邪や頭痛、腹痛といった軽度の体調不良でも、常備薬が手元にないために早退・欠勤せざるを得ないケースは少なくありません。こうした欠勤は、実は企業にとって大きな経済損失をもたらしています。 たとえば、独立行政法人の研究によれば、従業員1人あたりの病気による平均的な労働損失は年間12万円前後という試算もあり、社員数が多い企業では年間数百万円規模に膨らむこともあります(※出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「プレゼンティーズムによる損失額の試算」報告書(2021年))。 また、「体調不良でも無理に出社」するプレゼンティーズム(欠勤には至っていないが、健康問題が理由で生産性が低下している状態)も企業にとって深刻です。風邪薬や頭痛薬などの常備薬が職場にあれば、わざわざ外出することなく応急対応ができ、欠勤や生産性低下を防げる可能性が高まります。 職場に置き薬を。取りそろえる手間なく、導入も簡単 そこで注目されているのが、企業向けの置き薬(配置薬)サービスです。三洋薬品HBCの「職場向け配置薬サービス」では、以下のようなメリットがあります。 1⃣取りそろえる手間なし、すぐに使える安心セット 解熱鎮痛薬、風邪薬、胃腸薬、貼付薬、外傷用キットなどをセットでご用意し、無料で設置いたします。使用分のみのご精算なので、備えておくだけなら費用はゼロ。補充・交換・期限管理も専門スタッフが定期的に無償で対応します。 2⃣初期費用0円!無駄なく医薬品。救急品目が揃えられます 初期費用0円、契約期間の縛りもなしで、ご利用いただいたお薬の代金のみ、後からお支払いただくことができます。配置薬(置き薬)なら使わなくても、新しい商品へ無償で交換可能なので、在庫管理の手間も不要、安心してご利用いただけます。 3⃣お買取りにも対応 ご希望に応じて薬箱内の全商品を一括購入することも可能です。事業所ごとの運用に応じた柔軟な運用が可能です。 この「労働安全衛生世界デー」をきっかけに、職場の常備薬や救急箱のあり方をぜひ見直してみてください。従業員の健康と、企業の生産性、双方を守る第一歩となります。 【合わせて読みたい】 ✅~常備薬(置き薬)の準備ガイド~ ✅~意外と知らない⁉ 置き薬のご利用の流れ~ ✅~配置薬のよくあるご質問~