2026/07/13
健康診断の見方シリーズ|7月テーマ
暑い日が続くと、「だるい」「疲れやすい」「食欲がない」といった不調を、つい夏バテとして片づけてしまいがちです。
しかし、夏に気をつけたいのは熱中症だけではありません。汗をかく量が増え、体の水分が不足すると、血液のめぐりや尿をつくる働きにも影響し、腎臓に負担がかかりやすくなることがあります。
健康診断で「eGFRが低め」「クレアチニンが高め」「尿たんぱくを指摘された」といった結果があった方は、夏の水分不足をきっかけに、腎臓への負担を見直してみましょう。 この記事は音声でもお聴きいただけます
夏の脱水と腎臓への負担、健診結果で確認したいeGFR・クレアチニン・尿たんぱくの見方を、ポッドキャスト風の音声ガイダンスで分かりやすくご紹介します。 音声で分かること
※音声は記事内容をもとに作成した補助コンテンツです。健診結果や体調に不安がある場合は、医師・薬剤師・管理栄養士へご相談ください。
この音声では、夏の水分不足が腎臓に負担をかける理由や、健康診断で確認したいeGFR・クレアチニン・尿たんぱくの見方を解説しています。
腎臓は、血液をろ過して老廃物や余分な水分・塩分を尿として出す「体のフィルター」のような臓器です。自覚症状が出にくいため、健診結果を前年と比べて確認することが大切です。
また、尿の色が濃い、日中のトイレ回数が少ない、口の渇き、立ちくらみ、足のつりなどは水分不足のサインになることがあります。腎機能が気になる方は、市販薬を購入する前に薬剤師へ相談することも大切です。 この記事をまとめると この記事で分かること
腎臓は、血液をろ過して老廃物や余分な水分・塩分を尿として排出する臓器です。普段はあまり意識されませんが、体の水分バランスを保つうえで欠かせない働きをしています。
夏は汗で水分が失われやすく、屋外作業、営業外回り、倉庫作業、厨房作業、入浴後、寝汗をかいた朝などは、気づかないうちに体の水分が不足していることがあります。
体内の水分が不足すると、尿の量が減り、尿が濃くなりやすくなります。さらに、腎臓へ流れる血液量が低下すると、老廃物を排出する働きにも負担がかかることがあります。 夏に腎臓への負担が気になりやすい場面
腎臓は、腰のあたりに左右1つずつある臓器です。主な役割は、血液の中にある老廃物や余分な水分、塩分などをろ過し、尿として体の外に出すことです。
たとえば、水分を多くとった日は尿の量が増え、汗をたくさんかいた日には尿の量が少なくなることがあります。これは、腎臓が体の水分量を調整しているためです。
また、腎臓は血圧や体内のミネラルバランスにも関係しています。そのため、腎臓への負担は、尿だけでなく、血圧や全身の健康にもつながる問題です。
一方で、腎臓は不調に気づきにくい臓器でもあります。初期の段階では自覚症状が出にくく、健診結果を見て初めて気づくこともあります。だからこそ、健康診断の数値を確認しておくことが大切です。
腎臓の状態を知るうえで、健康診断では主に「eGFR」「クレアチニン」「尿たんぱく」などの項目が参考になります。
eGFRは、血清クレアチニン値・年齢・性別などから推算される腎機能の目安です。数値が低いほど、腎臓のろ過機能が低下している可能性があります。
ただし、1回の健診結果だけで病気と決めつけることはできません。脱水、発熱、激しい運動、採尿時の状況などによって、一時的に数値や尿検査の結果が変わることもあります。 腎臓の数値は「点」ではなく「線」で見ましょう
eGFRやクレアチニン、尿たんぱくは、1回の結果だけで一喜一憂するよりも、前年・前々年からの変化を見ることが大切です。
たとえば、eGFRが毎年少しずつ下がっている、尿たんぱくが繰り返し陽性になる、クレアチニンが上昇傾向にあるといった場合は、早めに医療機関へ相談する目安になります。
一方で、脱水、発熱、激しい運動、採尿時の状況などによって、一時的に数値が変動することもあります。過去の結果と並べて、変化の流れを確認しましょう。
夏の脱水は、強いのどの渇きが出てから気づくとは限りません。特に高齢の方は、のどの渇きを感じにくくなることがあります。
日常で確認しやすいサインのひとつが、尿の色です。尿の色がいつもより濃い、尿の回数が少ない、日中にあまりトイレに行かないといった場合は、水分不足のサインかもしれません。 夏の水分不足チェック このような尿・体調変化は早めに相談を
※これらは脱水以外の原因が隠れている場合もあります。気になる状態が続く場合は、自己判断せず医療機関へ相談しましょう。
腎機能の低下が慢性的に続く状態は、慢性腎臓病、CKDと呼ばれます。CKDは、腎臓の働きが慢性的に低下したり、尿たんぱくが継続して出たりする状態です。
CKDが進行すると、老廃物や余分な水分を体の外に出しにくくなり、状態によっては人工透析や腎移植が必要になることもあります。
さらに、腎臓の問題は腎臓だけにとどまりません。CKDは動脈硬化の危険因子としても重要で、脳卒中や心筋梗塞などの循環器疾患とも関係します。
また、腎臓は血圧とも深く関係しています。高血圧が腎臓に負担をかける一方で、腎機能の低下が血圧の管理を難しくすることもあります。健診結果はひとつの項目だけで見るのではなく、血圧・血糖・脂質・腎機能をあわせて確認することが大切です。
健診結果でeGFRの低下、クレアチニン高値、尿たんぱくなどを指摘された方は、市販薬の選び方にも注意が必要です。
特に気をつけたいのが、痛み止めや解熱鎮痛薬です。頭痛、腰痛、関節痛、発熱などで使われる薬の中には、腎臓への血流に影響し、腎機能に負担をかける可能性がある成分があります。
代表的なものに、NSAIDsと呼ばれる非ステロイド性抗炎症薬があります。市販の解熱鎮痛薬や総合感冒薬、湿布薬などに含まれていることもあるため、「市販薬だから安心」と自己判断で長く使い続けるのは避けましょう。 購入前に医師・薬剤師へ相談したい方
また、夏は脱水が起こりやすい季節です。普段は問題なく使えていた薬でも、発熱、下痢、食欲不振、大量の発汗などが重なると、体への負担が大きくなることがあります。
薬を選ぶときは、薬剤師に「健診で腎機能を指摘されたことがある」「eGFRが低めだった」「クレアチニンが高めだった」と具体的に伝えることが大切です。お薬手帳や健診結果を持参すると、より相談しやすくなります。 市販薬を選ぶ前のチェック
市販薬は、正しく使えば日常の不調を助けてくれる身近な存在です。一方で、腎臓の数値が気になる方にとっては、薬の種類や使い方が体への負担になることもあります。「いつもの薬だから」と決めつけず、不安がある場合は医師・薬剤師に相談しましょう。 薬剤師・医師への相談例
市販薬を購入するときは、次のように伝えると相談しやすくなります。
前回の健康診断で、腎臓の数値、eGFRやクレアチニン、尿たんぱくを指摘されたことがあります。
お薬手帳や健診結果を持参すると、より具体的に相談しやすくなります。
腎臓の数値が気になると、「何を食べてはいけないのか」と不安になる方も多いかもしれません。
ただし、腎臓に関する食事管理は、腎機能の状態、年齢、体格、持病、服薬状況によって大きく変わります。自己判断で極端な制限をするのではなく、まずは健診結果や医師の指示を確認することが大切です。
一般的に、腎臓への負担を減らすうえで意識したいのは、塩分のとりすぎを避けることです。塩分をとりすぎると血圧が上がりやすくなり、血圧の上昇は腎臓への負担にもつながります。
夏は、冷たい麺類、漬物、加工食品、外食、惣菜などが増えやすい季節です。これらは便利ですが、食べ方によっては塩分が多くなりがちです。
塩分を減らすと、味気なく感じることがあります。その場合は、塩を増やすのではなく、香りや酸味、だしのうま味を利用しましょう。 酸味を使う 酢、レモン、すだち、ゆずなどを使うと、塩分を増やさなくても味にメリハリが出ます。 香味を足す しょうが、みょうが、大葉、ねぎ、ごまなどを活用すると、薄味でも満足感を出しやすくなります。 だしを活用する だし、きのこ、海藻などのうま味を使うと、塩分を控えながら味わいを保ちやすくなります。
腎臓病の食事療法では、腎機能の状態によってたんぱく質の調整が行われることがあります。しかし、自己判断で肉や魚、卵、大豆製品などを極端に減らすことはおすすめできません。
特に高齢の方では、たんぱく質が不足すると筋力低下やフレイルにつながるおそれがあります。腎機能の状態によって必要な量は異なるため、医師や管理栄養士の指導を受けることが大切です。
腎機能が大きく低下している場合、血液中のカリウムが高くなりやすいことがあります。カリウムは野菜、果物、いも類、豆類などに多く含まれますが、すべての人が一律に制限するものではありません。
健診や血液検査でカリウム値を指摘された方、腎臓病で治療中の方は、自己判断で制限するのではなく、医師や管理栄養士に相談しましょう。
カリウムを控える必要がある場合は、野菜を小さく切ってゆでる、ゆで汁を捨てる、水にさらすなどの調理方法が用いられることがあります。ただし、制限が必要ない方まで野菜や果物を避けると、食物繊維やビタミンが不足することもあります。 夏の食事で意識したいこと
腎臓をいたわる生活というと、水分や塩分、食事内容に目が向きがちですが、「いつ食べるか」も大切な視点です。
私たちの体には、体内時計と呼ばれるリズムがあります。睡眠、血圧、血糖、ホルモン分泌などは、1日の中で変化しています。腎臓にも体内リズムがあり、尿を作る働きや水分・塩分の調整にも日内変動があると考えられています。
時間栄養学は、食事の内容だけでなく、食べる時間や食事リズムにも注目する考え方です。腎臓の数値が気になる方にとっても、夜遅い食事、朝食抜き、夕食への偏り、寝る前の大量飲水などは、見直しやすい生活習慣です。
夜遅い時間に塩分や脂質の多い食事をとると、胃腸に負担がかかるだけでなく、血糖や血圧のリズムにも影響しやすくなります。
夕食は、できれば就寝の2〜3時間前までに済ませることを意識しましょう。どうしても遅くなる日は、揚げ物や濃い味付けの食事を控え、消化のよい軽めの内容にするのがおすすめです。
朝食を抜くと、昼食や夕食で食べすぎたり、塩分や糖質が偏ったりしやすくなります。朝に水分と軽い食事をとることで、体のリズムを整えやすくなります。
食欲がない朝は、無理に多く食べる必要はありません。水やお茶、具だくさんの味噌汁、ヨーグルト、卵、果物など、自分に合った形で始めてみましょう。ただし、腎機能やカリウム値を指摘されている方は、食材選びについて医師や管理栄養士に確認しましょう。
日中は控えめにしていたのに、夕食で濃い味付けの料理、漬物、汁物、アルコールのおつまみが重なると、1日の塩分量が一気に増えてしまいます。
夜は活動量が少なくなるため、食べすぎ・飲みすぎに気づきにくい時間帯でもあります。夕食では、汁物を小さめにする、麺の汁を残す、つまみを塩辛いものばかりにしないなど、塩分が重ならない工夫をしましょう。
夏は水分補給が大切ですが、日中にあまり飲まず、寝る前にまとめて飲む方法はおすすめしにくい場合があります。夜間頻尿につながったり、睡眠の質を下げたりすることがあるためです。
水分は、朝、午前、昼、午後、夕方に少しずつとるのが基本です。外出前、入浴前後、作業の合間など、生活の区切りに水分補給を組み込むと続けやすくなります。 腎臓をいたわる時間栄養学のヒント
時間栄養学は、腎臓病を直接治す方法ではありません。しかし、血圧、血糖、体重、睡眠リズムを整えることは、腎臓への負担を減らす生活習慣づくりにもつながります。無理な制限ではなく、「食べる時間を少し整える」ことから始めてみましょう。
腎臓への負担は、夏の脱水だけで起こるものではありません。季節によって、注意したい生活習慣や体調変化は少しずつ変わります。
夏は汗で水分と塩分が失われやすい季節です。屋外作業、営業外回り、倉庫作業、厨房作業、入浴後、寝汗をかいた朝などは、気づかないうちに体の水分が不足していることがあります。
秋は暑さが落ち着く一方で、夏の疲れが残りやすい時期です。食欲の回復に合わせて塩分の多い食事や飲酒が増えると、血圧や腎臓への負担につながることがあります。
冬は汗をかきにくいため、水分不足を意識しにくい季節です。しかし、暖房による乾燥や飲水量の減少によって、体の水分が不足することがあります。
春は新年度の健診に向けて生活習慣を意識し始める方が多い時期です。大切なのは、毎年の健診結果を並べて、数値の変化を見ることです。
脱水対策は、本人の意識だけに任せると後回しになりがちです。特に仕事中は、忙しさや遠慮から水分補給のタイミングを逃してしまうことがあります。
そのため、職場では「飲みましょう」と呼びかけるだけでなく、自然に水分補給を思い出せる仕組みを作ることが有効です。
尿の色は、脱水に気づくための分かりやすい目安です。トイレや休憩室の近くに、尿の色と水分補給の目安を示したポスターを掲示すると、従業員が自分で気づきやすくなります。
水分補給は、習慣化されていないと忘れがちです。朝礼後、昼休憩前、午後の作業開始前など、決まったタイミングで「一口飲む」時間を作るだけでも、行動のきっかけになります。
暑い環境で働く方は、のどが渇いてから飲むのでは遅い場合があります。作業前、作業中、作業後に水分をとるルールを決めておくと、本人任せになりにくくなります。
水、経口補水液、塩分補給タブレット、冷却材、体温計などをまとめて、誰でも手に取りやすい場所に置いておくと、必要なときにすぐ使えます。
職場の健康づくりでは、健診を受けるだけでなく、結果を見直す機会をつくることも大切です。血圧、血糖、脂質、腎機能、尿検査をまとめて確認することで、従業員自身の行動変化につながりやすくなります。 塩分補給・経口補水液は、必要な方に適切に
経口補水液や塩分補給は、誰にでも同じようにすすめればよいものではありません。高血圧、腎臓病、心臓病などで治療中の方は、塩分や水分のとり方について医師の指示に従うことが大切です。 職場掲示用ポスター
「夏の脱水と腎臓への負担」啓発ポスターをダウンロードできます
総務・安全衛生・健康管理ご担当者さま向けに、本記事の内容をA4縦サイズのポスターにまとめました。
休憩室、給湯室、トイレ付近、掲示板などでの社内啓発にご活用ください。
※ポスターはA4縦サイズでの印刷を想定しています。掲示・配布時は、職場の状況に合わせてご活用ください。
腎臓をいたわるために、特別なことを一度に始める必要はありません。毎日の生活空間の中に、小さな習慣を置いておくことが続けるコツです。 起床後にコップ1杯の水 寝ている間にも、汗や呼吸によって水分は失われます。朝起きたら、まず水分をとる習慣を作りましょう。 食卓に水やお茶を置く 食事のときに水やお茶を一緒に置くと、自然に水分をとりやすくなります。 入浴前後に水分補給 入浴中は汗をかきます。夏だけでなく、冬の長風呂でも水分が失われることがあります。 塩分の多い食事を毎日にしない ラーメン、漬物、加工食品、濃い味付けの惣菜などは、塩分が多くなりやすい食品です。 市販薬を長く自己判断で使わない 薬の中には、腎臓の状態によって注意が必要なものもあります。薬剤師や医師に相談しましょう。 健診結果を前年と比べる eGFRやクレアチニン、尿たんぱくは、過去の結果と並べて変化を見ることが大切です。
健康診断で、eGFRの低下、クレアチニン高値、尿たんぱく陽性などを指摘されても、すぐに強い症状が出るとは限りません。
しかし、腎臓は自覚症状が出にくい臓器です。気づかないうちに負担が積み重なっていることもあります。
特に、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙習慣がある方は、腎機能の変化にも注意が必要です。血圧、血糖、脂質、腎機能は、それぞれ別々の項目ではなく、全身の血管や生活習慣とつながっています。
夏の脱水対策は、熱中症を防ぐためだけではありません。腎臓をいたわり、健診結果を見直すきっかけにもなります。
「尿の色が濃い」「水分をあまりとっていない」「健診で腎機能を指摘された」——そんな方は、この夏から、腎臓にやさしい生活習慣を少しずつ始めてみませんか。 ご注意ください
腎機能の状態によって、適切な水分量・塩分量・たんぱく質量・カリウム制限の有無は異なります。健診で腎機能や尿検査を指摘された方、腎臓病・高血圧・糖尿病・心臓病などで治療中の方は、自己判断で食事制限や市販薬の使用を続けず、医師・薬剤師・管理栄養士にご相談ください。 職場の熱中症・脱水対策も、日頃の備えから
夏場の職場では、水分補給の声かけだけでなく、体調不良時にすぐ対応できる備品や、従業員が自分で気づける掲示物の整備も大切です。
常備薬や衛生用品、熱中症対策用品の見直しを検討される場合は、職場の環境や人数に合わせて備えを確認しておきましょう。
健康診断でeGFR・クレアチニン・尿たんぱくが気になった方に向けて、よくある疑問をまとめました。
汗で体内の水分が不足すると、尿の量が減り、腎臓に流れる血液量も低下しやすくなります。その結果、老廃物を尿として出す働きに負担がかかることがあります。
特に暑い日、屋外作業、入浴後、寝汗をかいた朝などは、のどが渇く前のこまめな水分補給を意識しましょう。
eGFRは、腎臓がどのくらい血液をろ過できているかを示す目安です。数値が低い場合、腎機能が低下している可能性があります。
ただし、1回の結果だけで判断せず、前年・前々年からの変化を見ることが大切です。低下傾向が続く場合は、医療機関へ相談しましょう。
クレアチニンは、筋肉で作られる老廃物の一種です。通常は腎臓から尿として排出されます。
血液中のクレアチニンが高い場合、老廃物を排出する腎臓の働きが低下している可能性があります。eGFRとあわせて確認しましょう。
尿たんぱくが陽性でも、すぐに腎臓病と決まるわけではありません。激しい運動、発熱、脱水、採尿時の状況などで一時的に出ることもあります。
一方で、尿たんぱくが繰り返し陽性になる場合は、腎臓のフィルター機能に異常がある可能性もあります。再検査や医療機関での確認が大切です。
尿の色が濃い、日中のトイレ回数が少ない、口が渇く、立ちくらみがあるといった場合は、水分不足のサインになることがあります。
ただし、赤みのある尿、茶色っぽい尿、泡立ちが強く続く尿、むくみや強いだるさがある場合は、脱水以外の原因も考えられます。自己判断せず相談しましょう。
夏場はこまめな水分補給が大切ですが、誰でも多く飲めばよいというわけではありません。
腎臓病、心臓病、高血圧などで治療中の方は、水分量や塩分量に個別の注意が必要です。医師から水分制限を受けている場合は、その指示に従ってください。
市販の痛み止め、風邪薬、湿布薬などには、腎臓への負担に注意が必要な成分が含まれている場合があります。
健診でeGFR低下、クレアチニン高値、尿たんぱくなどを指摘された方や、複数の薬を服用している方は、購入前に薬剤師へ相談しましょう。お薬手帳や健診結果を持参すると相談しやすくなります。
まず意識したいのは、塩分のとりすぎを避けることです。麺類の汁を飲み干さない、調味料をかけすぎない、加工食品や漬物が重ならないようにするなど、日常の工夫から始めましょう。
ただし、たんぱく質や野菜・果物を自己判断で極端に減らすのはおすすめできません。腎機能の状態によって必要な食事管理は異なるため、医師や管理栄養士に相談しましょう。
※本FAQは一般的な健康情報です。健診結果や体調に不安がある場合は、医師・薬剤師・管理栄養士へご相談ください。 参考情報・外部リンク
腎機能や尿検査、熱中症対策、市販薬の注意点について、より詳しく確認したい方は、以下の公的機関・学会等の情報も参考にしてください。
CKDの概要、eGFR、尿たんぱく、腎機能低下と循環器疾患リスクについて確認できます。
尿たんぱく、血清クレアチニン、eGFRなど、腎臓検診で確認する項目について解説されています。
年齢・性別・血清クレアチニン値から、eGFRの目安を確認できるツールです。
職場での熱中症予防、暑さ対策、労働環境での注意点を確認できます。
暑さ指数(WBGT)や熱中症警戒アラート、水分補給・暑さ対策の情報を確認できます。
医薬品による急性腎障害・間質性腎炎など、薬剤性の腎障害に関する専門情報を確認できます。
減塩、食塩摂取量、高血圧予防につながる食生活の見直しについて確認できます。
CKD患者の食塩、たんぱく質、栄養管理に関する医療者向け資料です。食事制限は自己判断せず、医師・管理栄養士に相談しましょう。
音声内容の概要をテキストで確認する
夏の水分不足、腎臓に負担をかけていませんか?
腎臓は「体の水分・塩分・老廃物」を整えるフィルター
健診結果で見たい3つの項目|eGFR・クレアチニン・尿たんぱく
項目 何を見る検査? 気をつけたいポイント eGFR 腎臓がどのくらい血液をろ過できているかを見る目安 低い場合、腎機能が低下している可能性があります クレアチニン 筋肉で作られる老廃物が血液中にどれくらいあるかを見る検査 高い場合、腎臓から老廃物を排出する力が落ちている可能性があります 尿たんぱく 尿にたんぱくが漏れていないかを見る検査 陽性が続く場合、腎臓のフィルター機能に異常がある可能性があります 尿の色・回数・むくみで気づく、夏の水分不足サイン

腎臓に負担がかかると、どんな健康リスクにつながる?
腎臓の数値が気になる方が、市販薬を選ぶときの注意点
この薬を使っても、腎臓に負担はかかりませんか?
安全に使うために、注意した方がよいことはありますか?腎臓をいたわる食事の考え方|避けたいもの・取り入れたい工夫

避けたい食べ方:塩分が重なりやすい組み合わせ
取り入れたい工夫:香り・酸味・だしで満足感を出す
たんぱく質は「減らせばよい」ではありません
カリウムは、指摘を受けてから個別に考える
夜遅い食事にも注意?腎臓と体内リズムを整える時間栄養学

夕食は、できるだけ就寝直前を避ける
朝食を抜かず、1日のリズムを整える
塩分は夜に集中させない
寝る前の「まとめ飲み」より、日中のこまめな水分補給
夏だけではありません|季節ごとに変わる腎臓への負担

夏:脱水・発汗・熱中症に注意
秋:夏の疲れを引きずらない
冬:血圧上昇・塩分過多・水分不足に注意
春:健診前だけ整えるのではなく、日頃の変化を見る
職場でできる腎臓・脱水対策のナッジ

ナッジの種類 職場での例 狙い 視覚的ナッジ トイレや休憩室に尿の色チェックポスターを掲示 水分不足に自分で気づきやすくする 環境的ナッジ 会議室や詰め所に水・麦茶を置く 水分補給の手間を減らす ルーチン化ナッジ 朝礼後・昼礼後に「一口飲む時間」を作る 飲水を習慣として定着させる 認知的ナッジ 健診後に前年との比較シートを配布する 「何もしないこと」のリスクに気づく 休憩室や給湯室に「尿の色チェック」ポスターを貼る
朝礼・昼礼で「一口飲む時間」を作る
外回り・倉庫・厨房・屋外作業では、飲水を業務ルールにする
「水分補給セット」を見える場所に置く
健診結果の見直し月をつくる
家庭で続けたい、腎臓をいたわる小さな習慣
健診結果で気になる数値があったら、放置せず相談を
よくある質問|夏の脱水と腎機能・尿検査
夏の脱水は、腎臓にどのような負担をかけますか?
eGFRが低いと言われたら、どう見ればよいですか?
クレアチニンが高いとは、どういう意味ですか?
尿たんぱくが陽性だと、必ず腎臓病ですか?
尿の色が濃いときは、脱水と考えてよいですか?
腎機能が気になる場合、水分は多く飲めばよいですか?
腎機能を指摘された場合、市販の痛み止めや湿布薬は使えますか?
腎臓をいたわる食事では、何を意識すればよいですか?









